人を食うゾンビが出現した!正常性バイアスに負けずに生き延びろ!

ゾンビは、理性をなくした人間で、同じ人を食う。
だから、倒さなければいけない!
ここで問題になるのは、「どうやって生き延びるのか?」という点です。

ゾンビ発生で立て籠もれる場所

最初は、日常生活からスタート。
それゆえ、初期地点による難易度の差が激しい!?

自宅

なろう小説の、生存フラグ!
どれだけボロアパートでも生き延びやすく、陰キャの引き篭もりなら、さらに倍!!

『ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない』の武村も、社会人だが、この引き篭もり。
しかし、大半のなろう小説では、学校に馴染めず、イジメられての不登校です。

アメリカのゾンビ対策マニュアルでも、「急いで避難せず、自宅で情報収集を」としています。
見極めが難しいため、敵と味方を区別できるまでは安全第一!

自分だけが住めて、多少の物資も備わっていて、施錠もできる。
うかつに楽園を捨てれば、あなたの生存率はいちじるしく下がるでしょう。

学校

なろう小説では、自宅から学校へ!
『がっこうぐらし!』のような変化球もありますが、状況をつかむために大事なこと。

  1. 国や自治体が指定している避難所
  2. 同年代の友人、知人が大勢いる
  3. 自分がよく知っている場所で、正門を閉めれば安全

災害用の物資があっても、生徒をしばらく食べさせるのは難しいです。
近隣の住人も押し寄せてくるから、尚更なおさら
『サバイバル』や『漂流教室』のように、暴力が得意な奴らが支配するでしょう。

一時的に立ち寄るのは、情報収集などで有効。
けれど、長期的に頼れば、スクールカーストや暴力によって犠牲者となる!?
『ウォーキング・デッド』でも、あえて1人で動く生存者がいました。

ショッピングモール

定番にして、もっとも襲撃されやすい場所。
初期のパンデミックで生き延びる難易度は、ナイトメア。

基本的に吹き抜けで大勢が通れるため、ゾンビが発生したら全滅!
『がっこうぐらし!』の直樹なおき美紀みき祠堂しどうけいは、スタッフルームに立て籠もれたが……。

ゴルフクラブのように、武器となる道具も多いです。
生鮮食品を扱うスーパーから、缶詰などを売っている個人店まで。
ヤクザ、半グレも集団で襲ってくるため、ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』のラストシーン不可避!?

最低限の物資を手に入れたら、本当に信用できる仲間と出ていくのが、ベターですね!

都市部とアウトドアの違い

最終的には、人が少ない場所での生存。
『The Last of Us』でも、とある勢力がジャクソン上流のダムにいました。

山脈のような厳しい場所ほど安全

ロッキー山脈、デスバレーのような、人が寄り付かない場所。
ゾンビパニックの初動で生き延びるのに、理想的です。

水と食料もないんですけどね?
どの季節も厳しく、野生動物どころか、植物も生えない。
生存率がほぼゼロの都市より、温情!

「軍で色々あって、退役しての厭世えんせいライフ」
山奥のコテージで暮らしている、半分ぐらい自給自足という奴が、生き延びそう!
映画『HUNTED』や、同じく映画『Shooter』の主人公も、そうでした。

物流が死んだら、後述する大都市は1週間もたたず、食料がなくなります。
あとは、生存者同士の殺し合いと、押し寄せてくるゾンビだけ!?

大都市は連鎖的にゾンビが増えていく

ニューヨークでゾンビが発生したら、24時間で全滅するとか……。
正面から歩いてきた人とすれ違うのがやっとの場所では、残当。

大都市だと、外へ通じている道が限定的。
片道二車線で広くても、そこに集中したら意味がない!
動けなくなったら、連鎖的にゾンビが増えるだけ。

階段から人が落とされ、傍にいる市民からの致命傷。
倒れて踏まれるだけでも、人は死にます。

ヤクザ、マフィアのような反社会的な団体も多く、どさくさに紛れての殺害も?
警察は先に撃てないため、かなり不利。

役所などの官公庁は当てにならない

お役所は、内部のルールを守ることが全て!
理性を失ったゾンビに食われるだけ。
制服を着た警察官であれば、拳銃と併せて、初動のリーダーシップをとれる?

こういった緊急事態では、昔の惣村そうそんに戻ります。
「村の中で完結させる!」という、暴力もいとわない姿勢こそ、自分を守るのです。
避難してきた若者と地元の人間が協力して、新たな社会を築くでしょう。
偉そうにしている高齢者は、一緒に滅ぼされる可能性が高いですけど……。

「ゾンビパニックの規模が、どれぐらいまで広がるのか?」
つまるところ、それに尽きます。

『がっこうぐらし!』のように限定的であれば、復興に入ります。
いっぽう、『ウォーキング・デッド』の規模となれば、それぞれの拠点で生き延びるのみ。
長期的に、人類は絶滅するだけ。

ゾンビの種類によって難易度が激変

作品によって、ゾンビの強さが大きく変わります。
『The Last of Us』のような胞子では、もはや無理ゲー!

移動速度によって天と地

ゾンビが速ければ、追いつかれます。
最初に、この点をチェックしておくべき。

クラシックなゾンビであれば逃げやすい

『ゾンビ Dawn of the Dead』では、ふらつきながら、ゆっくりと歩く。
余裕で振り切れるものの、疲れを知らず、集団となる彼らは、恐怖そのもの!

気づいたら逃げ場がなく、壁のように押し寄せてくるゾンビに全身をかじられる。
できれば、その前に自決したいところ。

ドアノブを回して開ける知性がなくてすら、その数と容赦のなさは脅威。
銃で撃っても起き上がる姿は、死の象徴です。

全力疾走タイプでは絶望しかない

『28日後…』のゾンビは、全力疾走します。
短距離走のスピードで迫ってくるため、発見された時点でほぼ終わり!

ゾンビの怖さは、どれだけ攻撃しても起き上がってくる不死身ぶり。
集団で走ってこられたら、人類サイドはお手上げ。

そもそも、ゾンビのエネルギー源が不明。
生身の人間は1日1,500kcalを摂取する必要があり、彼らも同様のはず!?
共食いしないのが、一番の矛盾です。

ウイルスと魔術のどちらで変異したのか?

ゾンビになる原因は、未知のウイルスと、魔術による復活や変異のどちらか。
『バイオハザード』は前者で、『死霊のはらわた』は後者です。

バトルとして描きやすいので、今は前者ばかり。
『ゾンビ』がそうですし、『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』も爽快なアクション!

未知の生物による侵略も、ホラーゲームでよくあります。
『No, I’m Not A Human』は人間への成りすましで、「誰が化け物なのか?」という疑心暗鬼。

話を戻すと、後者はグロテスクな場面が売り。
どんどん犠牲になるものの、抵抗できずにやられていくムーブは過去のもの。
「大義名分を得て、殺しまくり♪」のほうが、ウケます。

五感のどれで察知している?

『ウォーキング・デッド』の序盤で、考察されました。
視覚による情報を正しく判断できるとは思えず、匂いや音。

巨蟲列島きょちゅうれっとう』で指摘されていましたが、生物は匂いで意思疎通。
フェロモンによって、識別や合図を送っているのです。
織部おりべ睦美むつみが言うには、「言葉や電波でやり取りする人間はマイノリティ」だそうで。

ペットの犬も、人間と比べて視界の色が少なく、視力も弱いため、匂いと音に頼っています。
飼い主に「ストレスが溜まっている」という匂いがあれば、近寄って機嫌を取ることも。

フェロモンで味方を認識していれば、ゾンビが共食いしないのも納得!
生態系としては、ハチやアリに近いのでしょう。

武器があってこそ生き延びられる

人間が優位であるのは、武器を使うから!
かつては投石で、それは弓矢、銃火器へ進化しました。

日用品を使うことで武装

人は、簡単に殺せません。
それゆえ、相手を突き飛ばすための武器にするべき!

リーチがある、モップの長柄ながえ
鈍器として、ハンマーなどの工具。
遠心力やゴムの力を利用した、スリングやパチンコ。

日本で銃を手に入れるには、警察や軍、あるいは、限られた銃砲店だけ。
すぐに見つかる日用品を使うのみ。

包丁などの刃物は、誤ると自分や仲間を傷つけるうえ、相手と密着する!?
まれるか、引っ掻かれたら感染するゾンビパニックでは、致命的。

仲間と協力することが必要不可欠

生存者は、物資の奪い合い。
ゾンビを寄せ付けない意味でも、仲間とパーティーを組む必要があります。

高校生が主人公のなろうでは、学校のクラスメイトが一般的。
これに、避難してきた人々が加わります。

スマホが使えない状況では、顔を合わせての話し合いだけ。
腕力のある男か、口が上手い奴らだけが、得をする状況!?

だまし、裏切りは、日常茶飯事。
「やったもの勝ち」となれば、主人公はそこを出るか、チートで「ざまあ!」をするだけ。
絶対に裏切らない点では、ハーレムを築くことも有効!

人が集まっている場所は絶望的

一致団結できないか、自分だけ苦労するのなら、お断り!
真の仲間を探しに行きましょう!!

今いるシェルターを出るのは、ゾンビパニックのお約束。
残ったクズどもは、因果応報でやられるだけ。
『がっこうぐらし!』のみーくんと圭も、リーダーの裏切りで孤立しました。

なろう主人公にはチートがあるため、『ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない』のように有利。
大勢がスキルを持つ場合は、状況が変わってきますが……。

ゾンビものは、主人公パーティーの全滅か、旅が続く場面で終わり。
耐性のある人で新たなコミュニティを築くか、全員ゾンビになり果てる未来だけ。

戦闘を避けることが鉄則

長期的に詰んでいても、生きることを諦められず。
ならば、どのように戦っていくか? を考えましょう!

ゾンビと戦っても百害あって一利なし

『バイオハザード』は銃弾が少なく、全てのゾンビを倒したら、すぐに弾切れ。
同じように、数とパワーで優っているゾンビとは戦わず、進路をふさがれた場合にだけ。

奴らの体液をとり込むか、少しでも傷つけられたらアウト。
それに対して、ゾンビは頭を砕かれるか、物理的に動けなくなるまで。
勝負になりません。

倒しても、経験値やゴールドを得られず。
安全なシェルターにするための排除で、誘導しての突き落としなどが現実的です。

感情がなく、食欲だけで動いているであろう、ゾンビ。
「自分の体を壊さない」という概念はなく、女性であろうと怪力で、噛みつき。
怖すぎです。

生存者による争いのほうが怖い

安全な場所も、水と食料が減っていきます。
外で見つけるしかなく、平気で人を殺せるヤーさんや半グレが支配する場へ!?

警察や司法が当てにならない状況では、「自分たちでケジメをつける!」というスタンスが正義。

新選組で芹沢せりざわかもが暗殺されたように、同じグループの派閥争いも。
まして、食い物がない状況では……。

問題は、暴力を振るい、そのグループで権力を握っている奴らが、下を便利に使うこと。
4Kを押しつけられ、見つけた食料は奪われるという、奴隷そのもの。
しかし、溜まりに溜まった恨みは、自爆するような報復へ!?

正しい情報にもとづく行動が生死を分ける

極限状況では、デマが飛び交います。
1973年の豊川信用金庫事件は、女子高生の噂話から出金が相次ぎ、潰れました。
連絡手段を失い、孤立したシェルターでも、希望的観測をともなっての噂が真実のように……。

問題は、不満のはけ口に使われること。
一番弱いか、嫌われている奴を血祭りにあげて、全員のストレスを解消する。
学校や会社で、よく見られる光景です。

しかしながら、間違った情報に基づいて動けば、待っているのは破滅だけ!
まともな人間ほど、ついていけずに出ていく。

外に出なければ、正しい情報が手に入りません。
一度そういった生贄いけにえを捧げれば、延々と続き、いざ外へ出ても足の引っ張り合いに。
あまり人数が多すぎても、考えもの。